水木 毅歩人「ミラレパの夢」12/16発売
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説明
レビュー
作者の視点と叙述形式
宗教的な色彩まで帯びたアンチロマン風の「弥勒」に於いて、カルトの世界同時革命の野望が、イルミナティの中心人物かオウム残党のような老人により、かなりねちっこく語られたり、カルトに操られているかのような“東署の息子”の悪業が暴かれて行く点等、大衆社会を背後で操る何者かのどす黒い意図を感じさせずにはおかない。 また「ミラレパの夢」において、主人公が心神耗弱に陥って行く有様は、現代人が巨大カルト宗教や悪徳商法に蝕まれて行く過程の暗喩、という風にも解釈可能であろう。 そして「不祥事史」を読むと、菅谷さん冤罪事件は起きるべくして起きたということが、大変良く理解出来るのである。また将来に亘って栃木リンチ殺人事件等にあらわれていた危険な兆候が、より深刻な問題を惹起する可能性への危惧が、率直に述べられてもいる。 確かにこれ等の散文たちはシュルレアリスティックな小説や卑近な現代史の如き体裁をとってはいるものの、優れてジャーナリスティックな精神により貫かれた作品群と呼ぶべきなのである。 John Benson(ブロガー)
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タグ: 本
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